후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんのでんせつ
日本の伝説
柳田 国男
柳田 国男의 日本の伝説(にほんのでんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,931자 · 207화면
それで臼井のおたつ様のように、水の中で死んだ女の霊が残っているというように、説明する話が多くなったのであります。静岡の市から少し東、東海道の松並木から四五十間北へはいったところにも、有名な一つの姥が池がありました。ここでは旅人が池の岸に来て「姥甲斐ない」と大きな声で呼ぶと、忽ち池の水が湧きあがるといっておりました。「甲斐ない」というのは、今日の言葉で、「だめだなあ」ということであります。それについていろいろの昔話が伝わっているようですが、やはりその中にも咳の病のことをいう者があります。駿国雑志という書物に載せている話は、昔ある家の乳母が主人の子を抱いてこの池の傍に来た時に、その子供が咳をして大そう苦しがるので、水をくんで飲ませようと思って、下に置いてちょっと目を放すと、その間に子供は苦しみのあまり、転げて池に落ちて死んでしまった。乳母も親たちに申しわけがなくて、続いて身を投げて死んだ。それだから「姥甲斐ない」というとくやしがり、また願掛けをすると咳が治るのだというのであります。ところが、うばは金谷長者という大家の乳人で、若君の咳の病がなおるように、この家の傍の石の地蔵様に祈り、わが身を投げて主人の稚児の命に代った、それでその子の咳が治ったばかりか、後々いつまでもこの病にかかる者を、救うのであるといっている