일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さいまつのしちや

日本の名随筆 別巻18 質屋

山之口 貘

山之口 貘의 日本の名随筆 別巻18 質屋(さいまつのしちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,509자 · 7화면

아오조라 문고

質札

たまに、知らない人から手紙をもらったりすることがあるので、またかとおもって封を切ってみると、なかから出たのは「流質物御通知」なのであった。

「なにひとつ買って着せることも出来ないくせに、流れたらどうするんです。」と女房がいった。むろんぼくだって、女房ののぞみ通りに、一枚や二枚ぐらいの着物など買って着せてやりたいとおもわないでもないのであるが、実際の生活は、そういうことも出来ない事情なので質屋ののれんもくぐらなくてはならないわけである。ぼくは、質屋に寄って、「絶対に迷惑はかけないから。」と、利子の未払いのいいわけ旁々、流さないようにと念を押してたのむと、質屋も「では待ちましょう。」ということになったのである。しかし、その後も二度ばかり、「流質物御通知」を受けたにもかかわらず利子も入れることが出来ないで質屋と女房との板ばさみになって困っていると、こんどは葉書を寄越して「先日来御約束致しました紳士協定の件如何なさいますでしょうか。」と来たのである。

紳士協定というのは、絶対に迷惑はかけないからといったぼくの言葉などを示しているわけであるが、葉書で寄越されたことは、折角こちらが人目をしのんでやっている質屋通いを、世間の眼の前にさらけ出されたようで、なんとなく隣り近所にもきまりがわるく、郵便屋さんにもきまりわるい