후리가나로 읽는 일본 고전
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かにのかい
日本の怪談(二)
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 日本の怪談(二)(かにのかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,664자 · 171화면
小供達はもう何人もいなくなっているので起ちあがった。
「源吉、其処におったか、俺はまあ何処へ往ったかと思いよった」
それは軽い喜びの声であった。翁の面のような顔をした痩せた襦袢に股引穿の老人が其処に立っていた。それは祖父の為作であった。
「お祖父さん」
「今まで一人で、こんな処で何をしておった、お飯が出来たから喫わそうと思うて尋めよった、お母も手伝いに往っておっても、お前のことばかり心配しよる、早う帰んでお飯にしよう」
「お祖父さん、お諏訪様は、小供が好きなの」
「お諏訪様が小供が好きかと云うか、好きとも好きとも、べっしてお前のような小供はお好きじゃとも」
「お諏訪様は、白い蛇になって出て来るの」
「それは俺にゃ判らんが、神信心する者には、お姿を拝ましてくだされるとも」
「お諏訪様は、白い蛇になって、小供といっしょに遊ぶって云ったよ」
「そんなことを何人が云うた」
「先刻、此処で遊んでた小供が云ったよ」
「そうか、そうかも判らん、良え子には、そうしてお姿を拝ましてくだされるかも判らん、さあ、帰のう」
「あい」
源吉が歩きだしたので為作もそのまま踉いて歩いた。為作は孫が可愛くてしかたがなかった。