후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
窓の内と外とで立ちながら、そんな話をしたが、母親は入口を開けて私を家の中へ入れようとせぬ。そしてしまいには、呆れて応答も出来ないような野卑な口をきいて毒づくのである。そもそも女に逢い初めた時分、それからつい去年の五月のころ、女の家に逗留していた時分に見て思っていた母親とは、まるで打って変った悪婆らしい本性を露出して来た。
それにつけても、まだ女の家にいたころ、女が私と二人ばかりの時、
「内のお母はん、ちょっと欲の深い人どすさかい」と一と口いったことのあったのを、ふと思い起した。それを質樸な婆さんと見たのがこちらの誤りであったか……そんなことを思った。
私の心の中を正直に思ってみれば、もう、女の顔を見たいが一心である。ともかくも一度どうかして本人の顔が見たい。振り顧ってみると、母親にこそ近ごろたびたび会っているが、本人の顔を見たのは、もう、去年の七月の初め彼女のところから山の方に立っていった、あの時見たきり七、八カ月というもの見ないのである。流行感冒から精神に異状を来たして長い間患っていたというから、どんな容姿をしているか、さぞ病み細っているであろう。