후리가나로 읽는 일본 고전
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うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
近松 秋江의 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江(うつりが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,306자 · 300화면
私も、お前がどこにどうしているか、それを知りたいばかりに喜久井町の家で欝ぎこんで湿っぽい日を暮しているものの、そこにいたって所詮分るあてのないものとなればどこか他の、もっと日当りの好い清洒とした間借りでもしようかと思っていたが、それにしても六年も七年も永い間不如意ながら自分で所帯をもって食べたい物を食べて来たのに、これから他人の家の一間を借りて、恋でも情けでもない見知らぬ人間に気兼ねをするのが私には億劫であった。それでずるずるにやっぱり居馴れた喜久井町の家に腐れ着いていたのだ。
すると弟の柳沢のいた、あの関口の加藤の二階が先だってから明いていて、柳沢のところの老婢に
「雪岡さん、本当においでになるんでしょうか、おいでになるんなら、なるんでそのつもりで明けておくから」
といって、加藤の家の主婦さんが伝言をしていたというから、それで喜久井町の家の未練を思いきって其家へ移ることに決心した。
それは確か十二月の十七日であった。宵から矢来の婆さんのところの小倉の隠居に頼んでおいて荷物を運んでもらった。
萎えたような心を我れから引き立てて行李をしばったり書籍をかたづけたりしながらそこらを見まわすと、何かにつけて先立つものは無念の涙だ。