일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せっしょうせき

日本の諸国物語

楠山 正雄

楠山 正雄의 日本の諸国物語(せっしょうせき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,040자 · 158화면

아오조라 문고

殿様は困っておしまいになって、家来たちを集めて御相談なさいました。けれどだれ一人灰の縄なんぞをこしらえることを知っている者はありませんでした。そこでこんどは国中におふれを出して、

「灰の縄をこしらえてさし出したものには、たくさんの褒美をやる。」

と、告げ知らせました。

すると、何しろ灰の縄が出来なければ、今にもこの国は攻められて、ほろぼされてしまうというので、国中のお百姓は寄るとさわるとこの話ばかりしました。

「だれか灰の縄をこしらえる者はないか。」

こういってさわぐばかりで、一向にいい考えは出ませんでした。

お百姓はふと、「これはことによったらうちのおかあさんが知っているかも知れない。」と思いつきました。そこで、そっと穴倉へ行って、おふれの出たことを詳しく話しますと、おかあさんは笑って、

「まあ、それは何でもないことだよ。縄によく塩をぬりつけて焼けば、くずれないものだよ。」

といいました。

お百姓は、「なるほど、これだから年寄はばかにできない。」と心の中で感心しました。そしてさっそくいわれたとおりにして、灰の縄をこしらえて、殿様の御殿へ持って行きました。