후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,649자 · 27화면
二
津留はそう云ってあまえるようにすり寄った。
二
弥生は妹たちに茶をすすめておいて、いちど片づけた縫物を膝の上にとりあげた。そのようすでどうしてもだめだと察した津留は、すっかり落胆して「もう時刻だから」とそこそこに帰っていった。小松はもう少し邪魔をするといって残った、その口ぶりでまだなにか話そうとしているなと思い、弥生は押えられるように心が重くなった。小松は暫く姉の手もとを見まもっていたが、ふと詠嘆するような調子でこう云いだした。
「そうやってお姉さまがこれまで縫っていらしった針の跡をつないでみたら、いったいどれほどの長さになることかしら、火桶に火も絶えて木枯の吹き荒れる夜半や、じっとしていても汗の滲むような夏の午さがりにも、お姉さまはそうやってわたくしや津留さんの物を縫って下すったのね、そして今ではお義兄さまや与一郎さんの物をそうして縫っていらっしゃる、そればかりではないわ、お洗濯やお炊事にどれだけの水をお遣いになったでしょう、釜戸や火桶で、どれだけの薪や炭をお焚きになったかしら、そしてこれからもどれほどの水を流し、どれほどの薪や炭をお焚きになることでしょう、……そうしてお姉さまはやがて小さなおばあさまになっておしまいなさるのね」