후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,765자 · 21화면
その年は花も見なかった、朝は暗いうちに起きて、姑と自分の食事をすませ、あとの始末をして機場へ出る、ひるに戻ってふたりの昼餉をつくり、終るとすぐにまたひきかえしてゆく、夕暮れに帰って、晩の食事をとり、そのあとを片付けると、解きものや縫いもの洗濯などのこまごました用事が待っている、夜なかにはきまって姑の世話に二度ずつは起きなければならなかった。春の去ったのも、夏のゆくのも気づかずに暮した。
その後もときおり三郎兵衛からおとずれがあった、いつもいどころがちがっていて、大阪からのこともあり紀伊からのこともあった。三年めには四国から中国へわたり、長州までいってまた京へ戻った。いつも母の安否をたずねるだけで、決しておのれのことは精しく書かなかったが、ときおりの文字にそれとなく察しのつくことは、誰かの委託によって諸国の産業のもようを視察しているように思える、それが当らないとしても、米沢藩と縁のつながっているらしいことは疑う余地がなかった、「たしかになにかあるのだ……」菊枝はしだいにそう確信するようになった。「なにかしら世間に知れない真実があるのだ……」もしそれが事実だったとすれば、ことによると良人は帰参がかなうかも知れぬ、そういう希望がいつかしら心を占めるようになり、菊枝の日常は少しずつ明るいほうへと向かっていった。