일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

にほんふどうき

日本婦道記

山本 周五郎

山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,620자 · 26화면

아오조라 문고

おばあさまはそう仰有って、こちらへ来てごらんと座をお立ちなすった。そして縁側へ出て噴き井を指さしながら、あの井戸をどういう感じで見るかとお訊ねになった。……濃緑の厚い天鵞絨のような苔に包まれた井戸、去年とおなじように、散りこぼれるうす紅の葩が溢れる水にくるくると舞いやがて井桁の口から流れ落ちてゆく。向うに森として小暗い杉の樹立を配して、それはいかにも美しく生き生きと春を描きだしているようにみえた。

「そう、あなたにはそう見える……」おばあさまは頷いて、「けれどもしあの水を使うとしたらどうでしょうか。そばへいって覗いてごらんなさい。あれは底が浅いし、あのように桃の枝がさしかかっているので、落ちこむのは花ばかりではなく、病葉も腐った桃の果も、毛虫もある。たいていは流れだしてゆくが沈んで底に溜るものも多い。……あなたはその水を汲んで茶が点てられますか」そう云ってじっとこちらをごらんになり、私がお返辞をするまでもなく続けて仰有った。「あなたはただ美しいと見て満足する。けれども実際にその水を使う者にはまず水を清潔に保つことがさきだ。そのためには美しさなどは壊れてもいいのです。