후리가나로 읽는 일본 고전
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
山本 周五郎의 日本婦道記(にほんふどうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,885자 · 27화면
六
。元亀三年十二月、三方ヶ原の一戦に敗れて以来、隠忍に隠忍を重ねてきた戦力が、今こそ燎原の火と燃えあがったのだ。……諏訪ノ原が落ちたのは八月二十三日で、その知らせが浜松へ着くと間もなく、戦場から戻った荷駄が、兵たちの音信を留守城の家族に齎らした。吉村へも大三郎から手紙が届いた、より女はうれしさを包みきれぬようすで、封のまま暫らくはうち返し眺めていた。そしていよいよ封を切ると「あなたもそこにいらっしゃい」と云い、あきつをそばに坐らせて文を読みはじめた。おそらく戦場のありさまでも書いてあるのだろう、より女は幾たびも「まあ」「まあ」と声をあげながら黙読していったが、終りのほうになってふとくすくす含み笑いをもらした。
「あの子らしいこと」より女はそう云って、読み終った文の、末のほうをあきつに示した、「……ここのところを読んでごらんなさい、相変らず強がりを云っていますから」
六
あきつとやら申すむすめのこと、さきごろのお文にて拝見、わたくしには覚え御ざなく。……いきなりそういう文字が眼にはいって、あきつは心臓が止るかと思うほど息ぐるしく、くらくらと眩暈さえ感じたが、けんめいに自分を支えつつ読み続けた。