후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
長谷川 時雨의 旧聞日本橋(きゅうぶんにほんばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,120자 · 15화면
吉原大籬の遊女もボンネットをかぶり、十八世紀風のひだの多い洋服を着て椅子に凭りかかって張店をしたのを、見に連れてゆかれたのを、私はかすかに覚えている。わが日本橋区の問屋町は、旧慣墨守、因循姑息の土地だけに二、三年後にジワジワと水の浸みるようにはいって来た。でも私はびっくらした事がある。ある日、家へ帰ってくると、知らない顔のお母さんがいる。それが毎日の通り、ちっともちがわないお母さんらしい事をしてくれるが顔がどうも違うのだった。なぜなら母の顔は眉毛がなくって薄青く光っていた。歯は綺麗に真黒だった。それなのに、目の前に見る母はボヤボヤと生え揃わない眉毛があって、歯が白くて気味が悪かった。彼女はまた何時になく機嫌よくニヤニヤするのでよけい気味が悪かった。
と、祖母が言った。
「おたき、眉毛が立って狸のように見えてじじむさい、それだけは剃ったがよい。」
母は嬉しくなさそうな返事をしたが、私はやっぱりお母さんだったのだと思った。急に黒襟のない着物を着たのと、髪の違ったのがなおさら人柄を違えて見せたのだった。
私たちはその頃輸入されたばかりの毛糸で編んだ洋服を着せられ靴をはかせられた。