후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,050자 · 20화면
傘を半開に差しかけた男、風に逆ろうて海老のように身体を曲げて、店を出て、右のほうへ行くのを見届けてから、早耳三次、台のところへ飛んで行って下を探った。
手についたのは伽羅油だけ。付けておいた碁石がない――。
三次、ものをも言わずに、出て行った男の跡を踏んだ。
捲った空臑に痛いと感ずるほど、両脚が、太く冷たかった。男は半町ばかり先を行く。三次、撥泥を上げて急いだ。
五
一度旅籠町の通りへ出て、あれから森田町天王町、瓦町を一丁目まで突っ切ったから、さては橋を渡って浅草御門へかかるかなと思いながら尾いて行くと、代地の角から右へ折れて、川に沿うて福井町を酒井左衛門様の下屋敷前へ出た。
これから先は武家邸が多い。こんな人間は要がないはずだ。が、左に新橋がある。これを渡れば神田日本橋とどこまでも伸されるから、これならまず不思議はあるまい。
ところが、男はあたらし橋も渡らずに、佐竹板倉両侯の塀下を通って、佐久間町二丁目も過ぎ、角の番屋の前から右にきれた。
松永町だ。二軒目に永寿庵という蕎麦屋がある。そこまで行くと、男はいっそう傘を窄めて、横手の路地へはいって行った。