후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,707자 · 12화면
物は何一つ残っていなかったという、まことにさっぱりしたはなし。
いやはや涼しい真似をしやあがる――なんかと、とかく、よくないことには感心するやつが現れてくる。どうもえらい評判だ。これを聞きこんだのが花川戸の親分と呼ばれていた御用聞きの早耳三次で、
「女白浪だから、蜒女あたりが動かねえところだろう。」なんて洒落みたいな見込みをたてた。
蜒女上りの莫連女が情夫とぐるで仕組んだ手品にちげえねえ。どこか近所に巣をくっていて、毎日夕方になると白衣の上から水をかぶって出かけて行って、まんまと和泉屋を釣りだし、おやじがついて来たと見たら、しばらく海中に漬って冷たい思いをする。根が蜒女だから平気なわけだ。こうしていいかげん不思議を見せたのち、例の竜神ばなしを持ちかければ、迷信と慾の深い旧弊者はたいがいひっかかるだろう。そうなれば口一つで囲みを解き、しまりをあけさせゆうゆう無人の境をゆくあざやかさ。なんとも器用なものだ。
ふてえあまだ――というんで、内々三次が嗅ぎ廻っていると、江戸は口が多い。間もなく、江の島で蜒女をしてたことがあるという女を深川の古石場で押えた。侍のほうは逃げてしまったが、女はべつに悪あがきもせずにお繩を頂戴した。