후리가나로 읽는 일본 고전
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はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
林 不忘의 早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,640자 · 21화면
前年の晩秋どこかへ用達しに行った帰り、夏嚊に死なれて悄気きっていた辰は途上で未知の大之進に掴まって片棒かつぐことになったのだが、名も言わず聞かず、ほとんど口もきかずに、ただ一晩駕籠を担いで歩きさえすれば客があってもなくても朝別れる時には大之進が相当の鳥目を渡してくれるので、怪しいとは思いながら毎夜約束の刻限には誓願寺裏へ出かけて行った。大之進は必ず先に来て待っていた。こうしてどこの誰とも互いに識らない二人が、一つ駕籠をかついでいたのである。時々暗い個所で駕籠を停めて前棒が闇黒に隠れることがあったが、酒代でも強請りに客を追うのだろうくらいに考えて、辰は別に気にもとめなかったというが、迂濶といえばこれ以上迂濶な話はないけれど、蜻蛉の辰という人物にはありそうなことだった。が、自分でもいくらか臭いにおいを嗅いだかして、饂飩を売りに出るなどと辰は世間体を誤魔化していたのである。
早耳三次が白眼んだとおり、甚右衛門店のお菊殺しは大之進の仕業であった。十四日夜の四つ時、例によって二人が悪業の駕籠を肩に天王町の通りを材木町へ差しかかると、向側から来た人影が茶屋町のとある路地へ切れた。