일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,820자 · 54화면

아오조라 문고

「どうぞ」

という許しを得て、それを大事にフロシキに包み、病める天才の起居した牢内をテイネイに見て廻った。造られてから二十数年の年月に、古びてはいる。しかし刃物や筆などでイタズラの跡はなかった。無気力で身動きも容易ではない病弱な人の衰えきった起居の様を示しているようであった。

土彦や文彦の話もきいたが、光子のような謎のこもった観察をきくことはできなかった。

最後に英信に会った。木々彦の生死が不明なだけで、事件そのものの存否も確かではないのだから、新十郎は多くのことを訊かなかった。

「今後も御研究をおつづけですか」

こう新十郎がきくと、英信は暗い顔をくもらせて、

「つづけたいと思ってはいます。西洋へ遊学させて下さるようなお話もあったのですが、大殿さまが御他界では、その望みもかなうかどうか分りません」

「妙なことをお訊きするようですが、藤ダナの下で光子さまにこう仰有ったそうですね。生きているのはやさしいが死ぬのはむずかしい、と。これは、どの意味に解すべきでありましょうか」

「それは……」

彼はちょッと口ごもったが、新十郎の問いかけをさげすむような風もなく、

「宗教家としての悟道的な意味によるちょッとした見解にすぎません」