후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,372자 · 67화면
なぜなら中はカラだから出る人はある筈がなく、したがって、中へはいる方が不可能となった……」
こう云って新十郎は微笑して、
「さッきから錠がおろされたまま、誰もあそこに近づいた者の姿はありません。また、床も羽目も屋根も蟻の出入の隙もなく念を入れて二重張りに密閉されていますから、誰も中へ入ることはできない筈なのですよ。この構造を自分の手でつくったコマ五郎一家の人々は誰よりもよくそれを知っていました。ユーレイでなければ中へ入ることはできないのです」
「そうか。わかった!」
ヤマ甚は叫んだ。
「年寄の坊主が走って行きましたね。それにつづいて、三四名の坊主と十名あまりの火消人足が追っかけて駈け登って、扉が倒れたなア。あのとき中へ誰かが入ったのだな」
「そうでしょうか」
新十郎は微笑して、
「二枚の扉は錠のおろされたまま外れて、棺桶の上へ倒れたのです。そして、そのあとで室内に人の姿が見えたことはありませんでした。しかるに全てが焼け落ちると、焼跡の中央に、そして、たしかに棺桶の位置に、焼死体がありました」
「そうか! すると縁の下に、ちょうど棺桶の位置の下にすでに死体が隠されていたのですね。