후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 42,950자 · 85화면
夜も交替に起きて、オレの呼ぶ声をききもらしてはならぬぞ。オレの頭には、いま波がゆれている。それを鎮めるためには、オレは一人で考えてみなければならぬ。早く行け」
二人は静かに引き返った。
隣室には、人々が待っていた。
「どのような様子であったね」
晴高が待ちきれないように問いかけた。他の人々は、宗久が狂暴にならなかったことがむしろフシギな面持のようであった。
二人は交々、会談の様子を物語った。朝寝坊のシノブはまだ姿を見せていなかった。しかし、シノブが目をさまして姿を現したことを、物の気配によって、克子は感じた。そして、克子はその方を見た。見返した。しかしシノブの姿はなかった。そこに姿を見せて居たのは、茶菓を運んできたキミ子の姿であった。だが、克子の感覚が狂ったのではなかったのだ。シノブの現れと見た物の気配が、たしかにキミ子の身から発していたのだ。
それは「黒衣の母の涙」とよぶ独特の香水であった。しかし、コチーのスペシャルというような筋の通った香料ではない。のみならず、非常に高価ではあるが、甚しくインチキな一外国婦人の私製品であった。誇大な広告にも拘らず、一向に広告だけの効能がなくて、一月足らずで夜逃げ同様日本を去ったロッテナム夫人の香水である。