후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,755자 · 62화면
先代に輪をかけてオッチョコチョイの倅久五郎、英学塾へ学んで、諸事新式を心がけていたから、美人の男爵令嬢オーライであると諾然一笑して女房にもらったが、諸式に思想がちがって、夫婦生活は全然シックリしなかった。文明開化はこういうものであると心得ているせいか、甚だ不満なところもあるが、男爵令嬢たる女房の尻にしかれてマンザラでないような気持もあった。
父が死んで、自分の代になった。親ゆずりの稼業をつぐ者にとっては、これは最大の一転機である。親が死んだら、ということは物心ついての彼らの最大の仮定なのだから、このときから人間がガラリと変ってもフシギではない。オッチョコチョイの半生にもその時の含みをのこして色々の複雑な下地ができている。半生がその転機にそなえる下地のようなものでもあった。
小沼男爵が坂巻多門という生糸商人をつれてきて、
「この男はウチの家令の坂巻典六の兄に当るもので、身許は確かな人物だから、信用して話をきいてやってくれたまえ」
とひき合わした。
家令の坂巻典六は久五郎の父が要心していた曲者だった。貧乏華族を承知で仕えているのは大バカか、下心のある曲者か、どちらかにきまっていよう。