후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,208자 · 52화면
ものでした。蛭川真弓がオーカミイナリの古文書を借り受ける役目を率先して買ってでたのは、そこに一ツのチャンスを発見したからでしょう。たぶん自宅を焼いて古文書を焼失したのも予定の行動でしたろう。二十二もある金箱を手中に入れた以上は、家を焼いたり、オーカミイナリに呪われたりして、誰にも疑われない口実をつくって故郷を立ち去り広い東京に移り住むに越したことはない。こう筋書を考えた上のことでしたろう。なぜなら、彼は古文書などに全く趣味のない実利主義者でした。他に然るべき目的がなければオーカミイナリの古文書などに打ちこむとは思われない人物であったからです。賀美村からオーカミイナリへ古文書を借りに行くのに、彼は従者をつれて一日で往復しております。彼の健脚は相当のものでしたろう。私にとっては一夜に往復して神の矢と猿田の面を盗んでくるのは容易ではありませんが、それでもこの季節に夜明け後の二時間ほど超過しただけでなんとか往復できました。地理に通じた彼がそれを楽にやりとげることは決して不可能ではありますまい。蛭川真弓は実に狡智にたけた悪党でしたが、晩年は倅に押されて愚に返ったようですね。