후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,829자 · 45화면
ところが、その場にはあまり血が流れていなかった。よそで殺して運ばれてきたことが一目瞭然であるから、血痕を伝って行くと、月田家の広い庭園のひっそりと林につつまれたアズマヤが血の海で、そのあちこちにまち子の下駄や帯や臓器の一部が四散しているのが発見された。まごう方なく殺人の場所である。意外。まち子は天王会の本殿にあらず、わが家の庭園中に於て殺害せられたのである。
そのとき、目をさまして顔も洗わずとびだしてきたらしく、寝みだれ髪にナイトガウンを羽織った男が荒々しく現れた。まち子の良人月田全作である。牛津大学卒業の新知識。親の遺産をついで活溌にうごきだした少壮実業家、金融界の逸材だ。
彼は自分の進路に立つ者があれば、これを突き倒してシャニムニ真ッすぐ突きすすむような荒々しさで警官たちの方へ進んできたが、
「警官の責任者は誰れか」
彼は横柄に一同を見廻した。妖しく光るような怖しい目の色である。事件は発見されて間もない時で、漸く土屋という警部がかけつけて指揮をとっていた。土屋はすすみでて、
「まだ警視庁から誰も見えておりません。やむなく自分が指揮をとっております。