후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,522자 · 46화면
去年、倉三の女房お清が死ぬまでは、お清が左近の身の廻りの世話をやって、妻のミネは一切夫の生活に無関係である。食事の支度にかかるには、お清が左近の居間へ米やミソをもらいにくると、左近が一々米やミソの量をはかって釜やナベに入れてやる。オカズも左近の指図通りに買ってきて作る。出来たものを左近が検査した上で、ミネに御飯と漬物だけとり分けて与えるが、料理は一ツもやらない。もっとも彼が食べる料理も実にまずしいもので、イワシとか、ニシンとか、ツクダニ、煮豆というもの。
「美食は愚者の夢である」
というのが左近の説であった。つまり、美味は空腹の所産であるのに、美食の実在を信じるのはバカ者が夢を見ているにすぎん、というのである。一理はあるかも知れん。なるほど彼らの神君家康の思想でもあるらしいが、左近の日常を家康が賞讃するかどうかは疑わしい。
倉三夫婦は別に自炊し、ミネは自分の副食物やさらに主食をとるために内職しなければならなかった。
昨年、倉三の女房お清が死んでからは、左近は自炊するようになり、居間の掃除もセンタクも自分でやって一切ミネの手が介入することを許さないばかりでなく、それを機会にミネに御飯を配給するのもやめてしまった。