후리가나로 읽는 일본 고전
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
坂口 安吾의 明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,522자 · 46화면
彼女が夫を殺したい気持は鬼といえども同情の涙をもって許したであろう。この住家に左近以外の唯一の同居者たるミネが、カンヌキを外すコツも心得ていたのはフシギではない。
「ミネが夫を殺して自殺したものと断定しますが、結城さんの御意見は?」
と署長に訊ねられた新十郎はカンタンにうなずいて、
「それで不満はありません。世間の人がそれに不服を言うこともありますまい。誰かが殺さなければ、私が殺したかも知れません。わざわざこの犯人を探すぐらいなら、武田信玄が自然死であるか、他殺であるか、自殺であるか、その犯人でもさがした方がマシなぐらいですよ」
と新十郎は苦りきって答えた。
★
海舟の前に、珍しや新十郎と花廼屋と虎之介がズラリと並んで坐っていた。
海舟は事件の状況をこまかに聞き終って、例の如くナイフを逆手に悪血をしぼっていた。海舟は水野左近にはツキアイがなかったが、旗本の大身であるから、その名を知らないわけはない。虎之介は志道軒ムラクモの少年時代の剣術の同門で、年配も同じぐらいであった。もっとも志道軒は二十の年で勘当されたから、虎之介も彼について深い記憶があるわけでもない。