후리가나로 읽는 일본 고전
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きのう・きょう・あす
昨日・今日・明日
織田 作之助
織田 作之助의 昨日・今日・明日(きのう・きょう・あす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,018자 · 24화면
その美しさにびっくりしたのではない。いや、はにかんで眼を伏せると、長い睫毛が濡れたように瞼にかぶさって、まるで眠っているように見えるその美しさには、勿論どきんとしたが、しかし、それよりも。
「あのウ、失礼ですが、あなたはいつか僕らの隊へ、歌の慰問に来て下すった方ではないでしょうか」
「はあ……?」
半分かしげた首で、すぐうなずいたが、急にぱっと眼を輝かせると、
「あッ、高射砲陣地、想い出しましたわ。あなたは……」
彼女は「妻を娶らば才たけて、みめ美わしく情けあり、友を選ばば書を読みて、六分の侠気、四分の熱……」という歌を歌い終った時、いきなり、
「今の歌もう一度歌って下さい」
と叫んだ兵隊が、この人だと思いだしたのである。
そのことを言うと、白崎は頭をかいて、
「いやア、実は僕は元来歌というものが余り好きじゃないんですが、あの歌は僕の高等学校の寮歌だったもんですから、ついなつかしくって……」
「あら、じゃ、学校は京都でしたの」
「ええ、三高です」
と、いうと、なつかしそうに、
「私、京都ですの。沼津の田舎へ疎開していたのですけど、これから……」
「京都へ……?」
「ええ」