후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(一)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,540자 · 319화면
男や女の笑い声が外まで洩れて、師走の往来の人の足を停めさせるほど華やかにきこえた。
併しこの歓楽のさざめきは忽ち哀愁の涙に変った。角太郎の勘平が腹を切ると生々しい血潮が彼の衣裳を真っ赤に染めた。それは用意の糊紅ではなかった。苦痛の表情が凄いほどに真に迫っているのを驚嘆していた見物は、かれが台詞を云いきらぬうちに舞台にがっくり倒れたのを見て、更におどろいて騒いだ。勘平の刀は舞台で用いる金貝張りと思いのほか、鞘には本身の刀がはいっていたので、角太郎の切腹は芝居ではなかった。夢中で力一ぱい突き立てた刀の切っ先は、ほんとうに彼の脇腹を深く貫いたのであった。苦しんでいる役者はすぐに楽屋へ担ぎ込まれた。もう芝居どころの沙汰ではない。驚きと怖れとのうちに今夜の年忘れの宴会はくずれてしまった。
角太郎は舞台の顔をそのままで医師の手当てをうけた。蒼白く粧った顔は更に蒼くなった。おびただしく出血した傷口はすぐに幾針も縫われたが、その経過は思わしくなかった。角太郎はそれから二日二晩苦しみ通して、二十一日の夜なかに悶き死のむごたらしい終りを遂げた。その葬式は二十三日の午すぎに和泉屋の店を出た。