후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(一)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(一)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 158,540자 · 319화면
このあいだの一件に驚かされている彼女はぞっとしたが、それも怖い物見たさの好奇心から、引窓の引き綱を解いてそろそろと明けた。その途端になにを見たか、彼女はきゃっと云って奥へころげ込んだ。
彼女がふるえながら話すところに因ると、かれが屋根の上をそっと覗こうとする時に、引窓の穴から二つの大きい光った眼が出た。彼女はそれ以上を見とどける勇気も無しに奥へ逃げ込んでしまったのであった。
この報告を受け取って、人々はまた迷った。
「番太郎の女房の云うことはあてにならない。どうも人間ではないようだ」と、今夜の評議も結局不得要領に終った。
こうして不安と混雑とを続けているうちに、半七は一方の用が片付いた。きょうはいよいよ半鐘の詮議に取りかかろうと思っていたが、午前は客が来たので出る事ができなかった。彼は八ツ(午後二時)頃に神田の家を出て、呪いの半鐘に見おろされている薄暗い町へ踏み込んだ。
「気のせいか、陰気な町だな」と、半七は思った。
風はないが、底寒い日であった。薄い日の光りがどんよりと洩れたかと思うと、又すぐに吹き消すように消えてしまった。昼でもあまり暗いので、鴉も途惑いをしたらしい、ねぐらを急ぐように啼き連れて通った。