후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(五)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,744자 · 434화면
大吉と年造とは壁ひとえの相長屋で、ひとり者同士の仲よく附き合っていたので、年造がゆうべから病気に罹ると、彼は商売を休んで看病した程であるから、今夜の通夜には勿論詰めかけていた。残暑の強い時節といい、閉め込んで置いては疫病の邪気が籠るというので、狭い家内は残らず明け放してあった。
その夜の五ツ半(午後九時)頃である。露路のなかに犬の吠える声がきこえるので、大吉は家内から伸びあがって表を覗くと、井戸のそばに白い影が見えた。家内の灯のひかりが表まで流れ出ているので、その影の正体もおおかたは判った。それは白地の単衣を着た少女である。少女は関口屋の裏口に立って、木戸のあいだから内を窺っているらしかった。大吉は自分の隣りに坐っている相長屋の甚蔵の袖をひいてささやいた。
「あの子はどこの子だろう」
甚蔵も伸びあがって表をのぞくと、犬はつづけて吠えた。少女は犬を恐れるように木戸のそばを離れて、しずかに露路の外に立ち去ったが、草履を穿いていたと見えて、その足音はきこえなかった。
「見馴れない子ですねえ」と、大吉は又ささやいた。
「むむ、ここらの子じゃあ無いようだ」
とは云ったが、甚蔵は深く気にも留めなかった。