후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(四)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 217,272자 · 434화면
大師まいりに行くのであるから、もとより大金を所持している筈もなかったが、一朱銀五つと小銭少しばかりを入れてある紙入れは恙なくそのふところに残っていて、ほかには何も紛失物はないと女房のお国は申し立てた。
前後の事情によって判断すると、三人のうちでも庄五郎が真っ先に約束の場所へ行き着いたらしい。ほかの道連れを待つあいだ、かれは海岸の石垣にでも腰をかけていて、あやまって転げ落ちたのか、あるいは石段を降りて行って、うす暗い水の上で寝ぼけた顔でも洗い直しているときに、あやまって滑りこんだのか、おそらく二つに一つであろう。そのあとへ平七が来て、誰もまだ来ていないのを見て、あき茶屋の葭簀のなかへはいって寝込んでしまった。又そのあとへ藤次郎が来て、自分は置き去りを食ったのかと疑って、庄五郎の家へ聞き合わせに行った――係り役人は先ずこういう意見で、庄五郎の死骸はとどこおりなく女房に引き渡された。その死骸に何の疵もなく、なんの紛失物もないのをみれば、お国もそう考えるよりほかはなかった。
それから二日目の八ツ(午後二時)頃に、庄五郎の葬式は三田の菩提寺で営まれた。藤次郎はふだんからの懇意でもあるので、通夜は勿論、きょうの葬式にも施主側と一緒になっていろいろの手伝いをした。