후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(四)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 217,272자 · 434화면
本来ならば手前もお国さんと一緒になって、どうも御親切にありがとうございますと、おれに礼をいうのが本当だ」と、藤次郎は云った。
「べらぼうめ。誰がうぬらに礼をいう奴があるか」と、平七はまた呶鳴った。
この捫著はお国という若後家を中心として渦巻き起ったらしい。平七はお国と同い年の二十三歳で、まだ独り者である。藤次郎は二十七歳で、これも女房におとどし死に別れて今は男やもめである。一方は先夫と従弟同士、一方は先夫の親しい友達というのであるから、その亡きあとの面倒をみてやるのはむしろ当然の義理ではあるが、容貌のよい若後家に対して、ふたりの若い男があまり立ち入って世話を焼き過ぎるというのが、この頃は近所の噂にものぼっていた。その二人が今夜もお国の家で落ち合って、その帰り路に往来なかで掴み合いを始めたのであるから、喧嘩の仔細の大かたは想像されるので、仲裁に出る人たちも先ずいい加減になだめていると、暗いなかから不意に一人の男が出て来た。
「おい。二人ともそこまで来てくれ」
「どこへ行くんです」と、藤次郎は訊いた。
「番屋までちょいと来てくれ」
番屋と聞いて二人はすこし驚いたが、相手が唯の人らしくないと覚ったので、そのまま素直に町内の自身番へ引っ立てられて行った。