후리가나로 읽는 일본 고전
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(四)
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 時代推理小説 半七捕物帳(四)(はんしちとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 217,272자 · 434화면
飛びあがって来たときに、その顔をも蹴られたと見えて、左の小鬢にも血がしたたっていた。銀杏返しの鬢の毛は羽風にあおられて、掻きむしられたように酷たらしく乱れていた。
わが屋の飼い鶏が客に対して、思いもよらない椿事を仕いだしたので、店の者共も蒼くなった。殊に相手が女であるだけに、その気の毒さは又一倍である。店の女房は平あやまりに謝まって、ともかくも女を介抱しながら奥の座敷へ連れ込んだ。女中のひとりは近所の医者を呼びに行くらしく、襷がけのままで表へ駈け出した。
庄太もさすがに呆気に取られていた。半七も無言で眺めていると、鶏は伏せ籠のなかで暴れ狂いながら、無理にあき地の方へ押しやられて行った。
二
「あの鶏はどうしたのでしょうね」と、庄太は云い出した。「犬にゃあ病犬というものがあるが、鶏にゃあ珍らしい」
半七はやはり無言で考えていると、女房はやがて奥から出て来て、半七らにむかって頻りに詫びていた。
「おかみさん」と、半七は訊いた。「ここらじゃあ鶏が何か病気にでもなって、あんな騒ぎをすることが時々にあるのかね」
「それがまことに不思議でございます」と、女房は眉をよせた。