일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くらいそら

暗い空

小川 未明

小川 未明의 暗い空(くらいそら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,106자 · 11화면

아오조라 문고

二

北風の強いのも海が近いからである。

二

烟突の破間からは、北海の青空が見えた。空には真白な雲が飛でいた。私は青田の中に突き立った黒い、太い二本の烟突を見守っていた。

石炭交りの、細道には車の轍が喰い込んでその跡に水が溜っている。その水に音なき空の雲の影が映っている。私は青田の中に幾つも並んで、もはや用にたたない赤黒い油の穢が附いた桶の間を歩いて、風や、雨に晒されている二本の黒い烟突が、錆たブリキ家根の上に突き出ているのを見返るものも自分独りであるのみだと思って、更に烟の上っている製造所の方へ歩いて来た。

私はこの時一種の暗愁の湧くを感じた。黒い烟は、遅々として這ように黄色を帯んだ豆圃の上に影を映じている。その影は絶えず騒がしそうに乱れていた。私の瞳はその影を追うて暫らく佇んでいたのである。仰ぐと先刻見たより太い高い、黒い二本の烟突が私の頭の上に立っていた――私はこの烟突を先刻見た烟突の子供のように考えた――親の烟突はもう衰えている。もう廃物となってしまった。然るにその子供は親よりも肥って、丈も高く、また脂ぎって艶々として色も真黒く、今を盛りに毒々しい黒烟を吐いているのだと思った。