후리가나로 읽는 일본 고전
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しょもつをあいするみち
書物を愛する道
柳田 国男
柳田 国男의 書物を愛する道(しょもつをあいするみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,750자 · 12화면
三十年も四十年もぽつぽつと書きため、或は後になって改定し、しかも其中途で既に写し伝えられて居るものも多い。分量では徳富蘇峰の国民史、中里介山の大菩薩峠の如きものはまだ無かったが、何しろ久しい歳月を掛けて居るから態度もかわって居る。書いてあることも色々になって居る。辛抱をして私たちは始から終まで見通すことにはして居るが、全部すべて棄てられぬというものは実は少なく、しかも飛び飛びには珍らしく又感が深いのである。話を集めた古事談とか著聞集とか沙石集とかいう類ですら、片端から誰にでも読ませてよいというものばかりでない。まして近代人の随筆日記などの、一生に一種二種しか残さぬという大著などは、単に大きすぎる為に版にもならず、いつまでも写本で伝わってやがて亡ぶものが幾らあるか知れない。其中には又他では求められぬ大切な知識が、偶然ならず保存せられてあることを見るのである。古書を粗末にし又は少しも利用せぬという悪い傾向が、斯ういう事情に基づいて居るとすれば、それを救済し得るものも「文庫」の外には無い。それ故に自分などは、単なる完形保存の事業の他に、別に古書を現代人と繋ぎ付ける略本というものの流布を希望し、それを却って文庫の主要なる任務だとも思って居る。