후리가나로 읽는 일본 고전
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つきのまつやま
月の松山
山本 周五郎
山本 周五郎의 月の松山(つきのまつやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,451자 · 41화면
いま住込みの門人は、浅野家から来ている西秋泰二郎が古参で、次に酒井家の庄司勇之助、戸田家の益島弁三郎、常陸の郷士の宮原忠兵衛。そしてほかに、通いの門人が七人いるが、西秋だけ群をぬいていた。古参だというばかりでなく、才分があるらしい。四年このかた代師範をして、信高を凌ぐといわれる孝也が、ときに舌を巻くほどみごとな太刀さばきをみせることがあった。
「それでいけるか」孝也は口の中で自分に云った、「いけるだろう、充分いけると思う、もうひとつ足りないかもしれないが、仕上げをする時間はある」
もちろん誰にも聞えはしない、眼はするどく泰二郎を見つめていた。しかしまもなく、孝也はぐっと眉をしかめた。僅か四半刻ほどだったが、立ったままでいるのがいちばん悪いらしい、右足のそこにあの痛みが始まったのである。彼はさりげなく道場を出た。
茂庭家は古くから兵法をもって北条氏に仕え、代々掃部介を許されていた。四代まえの掃部介信剛のとき、小田原を去ってこの地に土着し、(農耕のかたわら)家に伝わる鞍馬古流の小太刀を教えて来た。現在二十町余の山林と、十五町歩あまりの田地があり、家計は豊かだったから、教えを乞う者でその資格ありと認めれば、邸内に住まわせ、食事を与えて修業させた。