후리가나로 읽는 일본 고전
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みらいのちかせんしゃちょう
未来の地下戦車長
海野 十三
海野 十三의 未来の地下戦車長(みらいのちかせんしゃちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,930자 · 85화면
岡部伍長は、顔を硬くして、工藤上等兵の大事にしている函の蓋を開いてみた。
「おや、これは何だ」
函の中には、意外にも、たくさんの神社のお護り札が、所もせまく張りつけられてあった。そのお札には、“四月三日祈願”という具合に、一つ一つ日附が書いてあった。また函の一番奥には、工藤の筆跡で、“岡部伍長殿の地下戦車完成大祈願。その日までは、絶対禁酒のこと”と記してあった。そして函の中には、小さい薬びんが一つ転っていて、栓の間から、酒がにじんで、ぷーんといいかおりを放っていた。
ここにおいて、岡部伍長は一切をさとった。工藤は、彼のため外出のたびに神社廻りをして祈願をなし、好きな酒も絶って、一生けんめいに地下戦車が完成するように願をかけていたのであった。工藤が、常にこの函を大事にして、いつも身のまわりから放さなかったわけも、これでわかった。
「おお工藤。ありがとう。おれは、きっと完成してみせるぞ。ああ、ありがとう」
岡部伍長は、思わずお札の入った函を、頭の上におしいただいた。
大団円
あらたに設計された地下戦車第二号は、それから一ヶ月のちに、実物が出来上った。