후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょまつざかちょう
本所松坂町
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 本所松坂町(ほんじょまつざかちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,622자 · 55화면
その行列が駮馬から宮迫に入ると、沿道にはほとんど全村の老若男女が礼装してならんでいた。
ああ、清水一学。ほら、左兵衛の若殿を抱いた山吉様から二番目のあれだよ、あのきりっとした若侍、あれが昨日まで、この同じ道を炭俵を背負いながら往復していた藤作なのだ。人垣は水を打ったように、しんとしている。そのうしろから、感極って、かすかに啜り泣くような声さえも聞えてきた。竹林にかこまれたほそい坂はやっと人馬が一列になって通れるほどの道幅しかない。行列がそこへさしかかったとき、夢見るような思いで、あたりを見まわしている一学の眼に人の列から少しはなれて、低い丘のかげに、しょんぼりと立っている二人の女の姿が映った。はなれているとはいっても僅かに二間ほどの距離しかない。お絹と、彼女のおふくろのおのぶであることはすぐにわかった。四つの眼がじっと彼を見詰めている。一学は妙に息づまるような思いに胸をしめつけられた。村の人たちは、行列が見えなくなっても、まだ同じ位置から立ち去ろうともしなかった。
「おっかア」
と、お絹が母の肩によりすがって、しくしく泣きだした。「藤やんには、もう会えねえのかと思うと、おれ悲しゅうて」