후리가나로 읽는 일본 고전
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ほんじょみぞれがし
本所霙河岸
山本 周五郎
山本 周五郎의 本所霙河岸(ほんじょみぞれがし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,115자 · 24화면
「きさまはみんなの寝鎮るのを待って植松を脱出し、先生を斬って火を放ったのだ、そのとき兼元に眼をつけたのが悪運の尽きだったんだ。他の刀ならまだしも、この兼元だけは持出してはいけなかったんだぞ」
省吾は足を放した、
「起て、起て千之助!」
「…………」
「先生の御霊前だぞ、お嬢さまも門人たちも見ている、できるならその木剣で身の耻を雪いでみい!」
「くそっ」
喉も裂けるような叫びとともに、千之助はがばとはね起きざま打込んだ。――省吾は二歩、三歩と退きながら、
「なまくら、それで西脇道場の代師範と云えるか、来い! 命賭けで来るんだ」
「うぬ!」
だっと床が鳴った、必死必殺の突きである、疾風のように襲いかかったが、省吾は軽く右に躱し、さっと木剣をのめる相手の後頭部へ入れた。――突いて行った体勢のまま、千之助は前のめりに顛倒したきり絶命してしまった。
人々はただ茫然と息をのんだ。
松枝は震える胸をかたく抱緊めながら、燃えるような双眸で省吾の姿を見上げていた。宝暦九年二月十二日のことである。