일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ほんだな

本棚

宮本 百合子

宮本 百合子의 本棚(ほんだな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,015자 · 8화면

아오조라 문고

この間うちから引越しさわぎで、あっちの古本の山、こっちの古本のかたまりといじりまわしているうちに、一冊、黒い背布に模造紙の表紙をつけた『女学雑誌』の合本が出て来た。かたい表紙をあけてみると、教育という見出しで遺伝についての記事、胎教についての項目、フレーベル氏及幼稚園というような記事の頁が克明に書きこまれている。

インクで書かれたそれらの字は歳月を経てもう今日ではぼんやりとした茶色に変っている。明治二十五年六月から二十六年三月号までが一冊にされているのだけれど、その頃は極めて新しく清潔なモラルの源であったこの雑誌を、こんな丁寧に扱って真面目に読んだのは、誰だったのだろう。

表紙裏の字は、どこやら父の字のように思われる。

やはり、今度ごたごたを片づけている間に四五冊のノートが出て来たが、昔の人は何と字がうまかったのだろうかとびっくりした。それは化学のノートで、おそらく高校時代の父が筆記したのだろうと思える。試験管を焔の上で熱する図などが活々としたフリーハンドで插入されていて、計らずも今日秋日のさす埃だらけの廊下の隅でそれを開いて眺めている娘の目には、却ってその絵の描かれている線の生気に充ちた特徴の方が、文字よりも親しく晩年の父の姿や動きを髣髴させる。