후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうかをよめるく
杉田久女随筆集
杉田 久女
杉田 久女의 杉田久女随筆集(おうかをよめるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,273자 · 33화면
知事さんのコックに頼んで西洋料理を作らせた。其時許りは弟も非常に悦んだらしいけど、「信やお上り?」と聞いた母に、只うんと二三度うなずいた丈けで、力ない目にじっと洋食の皿をみつめたまま、
あとで。と目をつぶってしまった。小さな体はいたいたしく痩せおとろえて、薬ももう呑んでも呑まなくてもよい様な頼みすくない容体に刻一刻おちていった。母は夜も一目も寝ず帯もとかず看護した。信は体を方々いたがった。母がま夜中に、このあわれな神経のたかぶった病児の寝付かぬのを静かになでつつ
信や、くるしいかい?
と聞くと
うん。苦痛をはげしく訴えず只静かにうなずく。
じき直りますよ。直ったらあの嘉義へ来る途中の田の中にいた白鷺を取って上げますからね。と慰めると
うん。とまた。その頃はもう衰弱がはげしくて、口をきくのも大儀げであったがしっかり返事していたそうである。子供心にも直り度かったと見えて死ぬ迄薬丈けは厭やといわずよく呑んだ。体温器も病気馴れた子でひとりでわきの下に挟んでいた。夕方になると、土人の家の樹に啼く梟の声は脅かす様な陰鬱の叫びを、此廃居に等しいガラン堂の病院にひびかせ、その声は筒抜けに向うの城壁にこだまを返して異境に病む人々の悲しみをそそった。