후리가나로 읽는 일본 고전
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むらのせいこうしゃ
村の成功者
佐々木 邦
佐々木 邦의 村の成功者(むらのせいこうしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,883자 · 84화면
同村で山一つ下の字だ。その辺を流れている川も田川と呼ぶ。地名を苗字に名乗っているくらいだから、代々金持だったが、先代が県会議員に当選すること二回、それで身上が大方行きついてしまった。当代になっても村政に関係したり公共事業に奔走したりして、殖すよりも耗す方へばかり廻っている。格式は高いが、実力が伴わない。而も出すものは金持並だから苦しい。何処の村にもこの種の旧家が必ずある。評判丈けは好い。しかし結局潰れてしまう。
一部始終を聴き取った田川の主人公は、
「それじゃ何うしても中学へ行きたいと言うのかい? ふうむ、成程、ふうむ」
と再三頷いた。
「毎日泣いています」
と卓造君の母親は俯向いていた。
「中学へやっちゃ何うだね? 師範へやるのも同じことじゃないか?」
「いゝえ、違いますわ」
「何故?」
「師範ならお小遣丈けで済みますけれど、中学の方は悉皆此方持ちです」
「しかしお前のところは校長さんじゃないか? 村で一番の月給取だよ」
「その校長さんの月給では月謝丈けなら兎に角、寄宿の賄料までとなると迚も出し切れません」
「矢っ張り楽じゃないかね?」
「あの子一人じゃありませんからね。