후리가나로 읽는 일본 고전
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むらへかえったしょうへい
村へ帰った傷兵
小川 未明
小川 未明의 村へ帰った傷兵(むらへかえったしょうへい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,124자 · 9화면
けれど人間であるうえは、同胞がこんな姿となったのを見て、なんとも心に感じないはずがあろうかと考えると、むらむらと義憤に燃えるのをどうすることもできませんでした。
「なに、いつの時代にもくさった人間というものはいるものだ。」
青々とした空をあおいで、深い呼吸をつづけました。
靖国神社の神殿の前へひざまずいて、清作さんは、低く頭をたれたときには、すでに討死して護国の英霊となった、戦友の気高い面影がありありと眼前にうかんできて、熱い涙が玉砂利の上にあふれ落ちるのを禁じえませんでした。この瞬間こそ、心が悲しみもなく、憤りもなく、自分の体じゅうが明るく、とうとく感ぜられて、このまま神の世界へのぼっていくのではないかとさえ思われたのであります。
お詣りをすますと、後に心をひかれながら、九段の坂を下りました。そして、町の停留場へきて電車をまっていました。身の周囲を見ても知らぬ人ばかりであったが、突然口ひげの生えた角顔の男の人が、彼の前へやってきて、ていねいに頭を下げました。
清作さんは、あまりだしぬけだったのと、その人の顔を見て、覚えがなかったので、びっくりしながら、たぶん人違いであろうと思いました。