후리가나로 읽는 일본 고전
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くだもののてんごく
果物の天国
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 果物の天国(くだもののてんごく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,077자 · 3화면
この夏、アメリカの友人から妙なことを頼まれた。それは岡山の白桃と二十世紀とを食べておいてくれ、という依頼なのである。この男は、前に日本へ一度来たことがあるが、アメリカへ帰ってからも、どうしても忘れられないのは、白桃と二十世紀との味であるという。ところが、どうしてもあれは、アメリカまで送ってもらうことは出来ない。それで日本へ帰ったら、代りに食べておいてくれ、という依頼なのであった。
日本では、アメリカを果物の天国のように誤解している人がよくある。しかし種類の豊富な点、味のよい点では、日本は果物の天国である。それもこの二、三十年来、とくに果樹の栽培技術が発達したためで、私たちの子供の頃からみると、まるで違った見事な品種が、次ぎ次ぎと出て来ている。
アメリカで聞いた話では、中国地方からアメリカへ移民として行った人たちが、果樹の栽培技術を身につけて、郷里へ帰ったので、それ以来、日本の果物が非常に良くなったということであった。白桃や二十世紀はいうまでもないが、柿などもこの頃は非常に見事なものが出来ている。柿は外国では珍しいもので、昔ベルリンの果物屋などでは「日本のカキ」