후리가나로 읽는 일본 고전
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ますおとし
枡落し
山本 周五郎
山本 周五郎의 枡落し(ますおとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,765자 · 67화면
四
あの人のことはもういい、賭場で二人を刺し、一人を殺した。ながいあいだの博奕兇状もしらべあげられたし、たとえ死罪にはならなくとも、佐渡へ送られるか遠島はまぬがれまい。二度と世間へ戻っては来られないだろう。
「いま肝心なのはおうめと芳っさんのことだ、おうめは芳っさんのことが好きだという」おみきは大きく溜息をついた、「向うではもっとおうめが好きなようだ、芳っさんがあんなにきまじめな働き者でなく、世間なみの、――少しは道楽もするような人だったら、安心なんだけれどね、どうしていいか、あたしにはわからない」
四
「おばさんはそれを心配しているんだね」
おうめはそっと頷いた。頭は少しも動かさなかったが、頷いたということは、芳造にはよくわかった。
「にんげん堅すぎてもいけず、道楽者でもいけず、むずかしいもんだ」と云って芳造は冷たくなった茶を啜った、「けれどもね、おれたちとおんめちゃんのおばさん夫婦とは、二つ、大きな違いがあるんだ、その一つはおれの育ちさ」
自分はあんたたちに劣らず、小さいときからひどい育ちようをした、と芳造は云った。彼の場合は父親ではなく、母親のために苦労させられたのだ。