후리가나로 읽는 일본 고전
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ますおとし
枡落し
山本 周五郎
山本 周五郎의 枡落し(ますおとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,765자 · 67화면
その家はこのろじを出た横丁の角で、部屋も三部屋あり、井戸はすぐ裏で、西側にむくの樹が枝を張っていた。いかにも住みよさそうではあるが、店賃も高いだろうし、角家で自分たち親子には晴れがましかった。
「おらおめえさんたちにはいってもれえてえんで、店賃はここと同じでいいんだ、遠慮するこたあねえんだよ」
「考えさせて下さい」とおみきは云った、「御親切はよくわかりますけれど、御存じのとおりの貧乏ぐらしですから」
「だから店賃はここと同じでいいって」
「店賃も店賃ですけれど」
「あとは云いなさんな」と喜六は片手で顔の汗を拭き、片手で胸を煽ぎながら遮って云った、「よろず屋からあらましのことは聞いているんだ、おまえさんたちが世間を狭くしている気持はわかるが、それにもほどということがある、いつまでそんなにいじけていたってなんの役に立つもんじゃあねえ、おんめさんももうとしごろだし、稼ぎは男にも負けねえほどあるんだ、もう大手を振って世間づきあいをしてもいいじゃねえだろうか」
おみきは眼が熱くなり、俯向いて、両方の眼がしらを袖でぬぐった。――家主の繩屋喜六は、御徒町の差配吉兵衛の幼な友達であり、吉兵衛の世話で、この長屋の一軒を借りたのであった。