후리가나로 읽는 일본 고전
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ますおとし
枡落し
山本 周五郎
山本 周五郎의 枡落し(ますおとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,765자 · 67화면
二
そのとき人殺し兇状で、伝馬町の牢に入れられている亭主のことも話したのだろう、六十日ほど経つ今日まで、ずいぶん親切にしてもらった。亭主が人殺し兇状で入牢していることなども、決して人にはもらさないし、親子の過去についてはなにも話してはいなかった。繩や蓆やわら束などを売るのがしょうばいで、五尺そこそこの肥えた躯で、十二月だというのに吹き出るような汗をかく躰質だった。癇性というのだろうか、いつも赤い顔をして怒りっぽく、いちにちじゅうどこかでどなり声が聞えているというふうであった。
二
そのとき「伊予巴」の芳造がはいって来、家主さんの云うとおりにするがいいじゃないか、と云った。彼のとしは二十三歳、小僧から伊予巴に奉公し、そのころからの出入りで、おうめとは兄妹のように仲が良かった。膚は浅黒く、痩せがたで眉が濃く、いかにもきかぬ気らしい顔つきをしているし、温かい気持とは反対に、態度や口ぶりはずけずけと荒っぽく、無遠慮であった。
「せっかく家主さんがそう云ってくれるんだ、それにここじゃあ誰もあの事を知ってる者はねえんだし、いつまで肩をすぼめてくらしてるこたあねえじゃねえか」