후리가나로 읽는 일본 고전
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そり
橇
黒島 伝治
黒島 伝治의 橇(そり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,663자 · 24화면
」
「そんなことがあるか!――熱で身体がだるくって働けないって云やいいじゃないか。」
「なまけているんだって、軍医に怒られるだけだよ。」木村は咳をした。「軍医は、患者を癒すんじゃなくて、シベリアまで俺等を怒りに来とるようなもんだ。」
吉原は眼を据えてやりきれないというような顔をした。
「おい、もう帰ろうぜ。」
安部が云った。
中隊の兵舎から、準備に緊張したあわただしい叫びや、叱咤する声がひびいて来た。
「おい、もう帰ろうぜ。」安部が繰かえした。「どうせ行かなきゃならんのだ。」
空気が動いた。そして脂肪や、焦げパンや、腐った漬物の悪臭が、また新しく皆の鼻孔を刺戟した。
「二度診断を受けたことがあるんだが。」そう云って木村は咳をした。「二度とも一週間の練兵休で、すぐまた、勤務につかせられたよ。」
「十分念を入れてみて貰うたらどうだ。」
「どんなにみて貰うたってだめだよ。」
そしてまた咳をした。
「おい。みんな何をしているんだ!」入口から特務曹長がどなった。「命令が出とるんが分らんのか! 早く帰って準備をせんか!」
「さ、ブウがやって来やがった。」
四
数十台の橇が兵士をのせて雪の曠野をはせていた。