일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はし

橋

池谷 信三郎

池谷 信三郎의 橋(はし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,108자 · 37화면

아오조라 문고

彼はそれを監獄だと信じていた。

やがて馬車は入口に近づいた。だが、門の表札には刑務所という字は見つからなかった。同乗の女がいきなり大声に笑いだした。年老った門番の老人が、悲しそうな顔をして、静かに門を開けた。錆びついた鉄の掛金がギイと鳴った。老人はやはりこの建物の中で、花瓶にさした一輪の椿の花のように死んでしまった自分の娘の事を考えていた。男の手紙を枕の下に入れたまま、老人が臨終の枕頭へ行くと、とろんとした暗い瞳を動かして、その手を握り、男の名前を呼び続けながら死んで行った、まだ年若い彼のたった一人の娘の事を。最後に呼んだ名前が、親の自分の名ではなく、見も知らない男の名前だった悲しい事実を考えていた。

10

シイカは朝起きると、縁側へ出てぼんやりと空を眺めた。彼女はそれから、小筥の中からそっと取りだした一枚の紙片を、鳩の足に結えつけると、庭へ出て、一度強く鳩を胸に抱き締めながら、頬をつけてから手を離した。鳩は一遍グルリと空に環を描き、今度はきゅうに南の方へ向って、糸の切れた紙鳶のように飛んで行った。

シイカは蓋を開けられた鳥籠を見た。彼女の春がそこから逃げて行ってしまったのを感じた。