일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

橘 外男의 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇(いんじゅうトリステサ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,788자 · 299화면

아오조라 문고

「では、ギレルモにもそう言っておきまして?」と起ち上った。

「そう……ギレルモにもそう言っておいてくれるといいな」と私は言ったが、ギレルモというのは守衛代りに使っている銀行の用心棒、身の丈六呎七吋もあって鼻の潰れた拳闘選手崩れであったが、こういう見知らぬ人間との会見の時には、いつでも拳銃を持って隣りの部屋に潜ませておくことにしていたのであった。そしてこういう会見の時の用意に銀行倶楽部のこの特別応接室というのは、特に私の坐っている安楽椅子の左足の踵の当る辺の床に、紐釦が出ていてこれを踏みさえすれば、隣室に忍んでいる用心棒が私の背後の闥を排して、ニュウッと現れる仕組みになっていたのであった。

さて約束のその日、銀行の仕事も終えると私はラムプラス裏通りの銀行倶楽部へと車を駈ったが、さて妻のドローレスだけには手を焼いても、こういう手合いには充分慣れ切っていることであったから、今更どんな人間が現れるかと胸を躍らせるほどのこともなく、一杯のマンザニーラ酒をちびりちびりと干しながら、ついでに隣室に蹲っているギレルモにも、一杯の葡萄酒を取ってやって、備え付けの新聞の表を返し裏を返して読み耽っている頃に、給仕が来客の入来を報じて来たのであった。