후리가나로 읽는 일본 고전
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇(たなださいばんちょうのかいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,181자 · 219화면
もし幽霊が出たら、それで切ってかかるつもりか、中には大きな鎌を持った男もいます。
もちろん、幽霊などが出るはずはありませんけれど、もしも何かの間違いということがあって昨夜逢ったのがほんものの姉妹で、もし今日私を迎えに出て来てくれた場合、いきなり暗雲に切ってかかられてはなりませんから、その大鎌だけは見合せにしてもらいました。
ともかく、私は昨夜まんじりともしていないのです。二時が鳴ったのも知っています。三時を打ったのも知っています。そして四時も……つい、とろとろとしたら、もう朝の五時……遠くで鶏が鳴いたかと思ったら、もうワイワイと棍棒、鳶口の一隊です。
亭主に催促されるまま、朝飯もそこそこに私も身支度を整えましたが、今考えてみてもその時の自分の気持だけは、私にも、どうしてもわからないのです。昨日までの私は、ただジーナやスパセニアが懐かしい、恋しい気持で一杯でした。しかし、今はもうそんな気持は微塵もないのです。ただ絶えず襟元首を冷たい手で撫で回されてるような、ゾクゾクした気持で一杯です。そしてその中から、この一隊のことを笑えない好奇心にも燃えていました。