후리가나로 읽는 일본 고전
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇(たなださいばんちょうのかいし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,181자 · 219화면
この年をして今更留学面もないことですが、若い時父母を抱えていましたので、到頭大学の研究室にも残ることができなかったため、五十の手習いのようなものでしたが、留守を医員たちに任せて、新しい病院の施設を視察に行くことになったのです。
終戦後の二十四年から翌年の三月までをボルチモアのジョンズ・ホプキンスの大学病院で送って、帰りは欧州の医療施設の見学かたがた西独逸、仏蘭西、伊太利等を回ることにしましたが、私の言いたいのは西独逸のボンに滞在中のことだったのです。
ホテルが同じでふと知り合ったのは、私と反対に仏蘭西、独逸等の欧州を回ってから亜米利加の司法制度の見学に行く、土井という最高検の検事や、法務省の官房総務部長の検事等々、判検事の一団だったのです。
「ほう、棚田判事とお友達でしたか? 安井君! こちらは小さい時分に棚田判事とお友達でいらしたそうだ」
「ほほう、それはお珍しい! 私は研修所に勤めているもので」
と紹介された判事も検事も、ことごとく私が棚田判事と友達だったということを珍しがって、頻りに判事のうわさに余念もないのです。が、昔は友達だったかも知れませんが、今の私はもちろん判事については、何ら知るところもないのです。