후리가나로 읽는 일본 고전
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はるはばしゃにのって
機械・春は馬車に乗って
横光 利一
横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면
また、舌のない獅子の諷刺を橋畔で示したさいにも、彼のあげたあの豪快な謎めく笑いには、際立った智量の人物が覗いていて、凡人の案内人に出来る芸当ではなかったと彼は思った。実際、この遠くへだたったハンガリヤの地で、独学で難事な日本語の勉強にいそしむためには、彼のように、こうして来る日本の旅客を捉(つかま)え、案内役を引き受ける以外に方法はないであろうと察せられる。
暫くしたときヨハンの自信は当った。そして、三番目が騎兵の服を常服に着替えて一人表の方から来ると、彼の傍へやって来た。
「この子でしょう。あなたの仰言(おっしゃ)ったのは」
とヨハンは踊子を彼の傍に坐らせて訊(たず)ねた。そうだと梶は答えるにも、跳(は)ねる騎兵の服のときとは違って静な常服の姿のためか、一見、それがそうだったのかどうか、箱の中では判明しがたい娘の変り方である。しかし、梶は何か話そうにも話がまるで通じなかった。先ずこの娘の好きな食物と飲物を取りよせてみたものの、日本の娘とよく似た淑(しと)やかな羞恥(しゅうち)を浮べ、ヨハンが何か訊ねても短い答えを云うだけだった。料理にも口をつけず、斜め対(むか)いに梶と坐っているだけで、ホールに舞い立って来ている情熱的な興奮のさ中では、彼女はむしろ、舞い落ちて来た一輪の静寂な故郷の花の色かと見え、一層深く