일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるはばしゃにのって

機械・春は馬車に乗って

横光 利一

横光 利一의 機械・春は馬車に乗って(はるはばしゃにのって)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 77,492자 · 156화면

아오조라 문고

定雄は神仏の安置所がこのような高位置にあるのはそれを守護する僧侶の心をかき乱す作用を与えるばかりで、却って衆生を救い難きに導くだけだと思われた。それに比べて親鸞の低きについて街へ根を降ろし、町家の中へ流れ込んだリアリスティックな精神は、すべて、重心は下へ下へと降すべしと説いた老子の精神と似通っているところがあるように思われた。

しかし、それにしても、定雄は琵琶湖を脚下に見降ろしても、まだ容易に放心は得られそうにもなかった。伝教とて、時の政府を動かすことに夢中になる以上に、所詮は放心を得んとして中心をこの山上に置いたにちがいないであろうが、それなら、それは完全な誤りであったのだ。定雄は根本中堂が広場より低い窪地の中に建てられて、眼下の眺望を利かなくさせて誤魔化してあるのも、苦慮の一策から出たのであろうと思ったが、すでに、中堂そのものが山上にあるという浪漫主義的な欠点は、一派の繁栄に当然の悪影響を与えているのである。

定雄は清と千枝子をつれて、いくらか下り加減になって道をまた歩いた。ここは京向きの道より雪も消えて明るいためでもあろう。鶯の鳴き声は前より一段と賑やかになって来た。